2011年05月11日

都教委派遣教員61人、被災地に

 東日本大震災の被災地の学校を支援するため、東京都教委が宮城県内の小中高校と特別支援学校に派遣する教員68人のうち61人が9日、着任した。残る7人も21日までに赴任し、授業や心のケア、生活指導などに当たる。
 震度7に見舞われ、沿岸部からの転入生56人がいる栗原市には3人が赴任する。
 同市築館に実家がある千葉聡子教諭(29)=羽村市武蔵野小=は同日、配属先の志波姫小を訪れた。同校は沿岸部からの転入生が8人いる上、本校舎が被災し別棟の特別教室や近くの志波姫中に分かれて授業をしているため、人手不足だった。
 千葉教諭は「古里のひどい震災を知り、応援の公募に手を挙げた。子どもたちのために何かできればうれしい」と話した。
 10日から同校の教壇に立つ中野幸一教諭(52)=小平市小平七小=は「派遣元の校長は仙台市出身で、親が避難生活をしており『自分が応援に行きたいぐらいだ』と言っていた。家や思い出の物を失った子もいるが、学校は楽しい所だという気持ちを大切に守りたい」と語った。
 栗原市の亀井芳光教育長は「栗原は繰り返し震災に遭い、子どもたちは精神的に不安定な状態。応援は非常にありがたい」と述べた。
 教員の派遣は都教委の申し出がきっかけ。県内18市町の小中学校45校に54人、高校と特別支援学校の計3校に14人が配属される。任期は原則、来年3月末まで。



[河北新報ニュース]より



 被災地では家族や友達、そして先生も被災し、残された子ども達の精神状態を考えると、適切なケアが必要ですね。それはちょっとやそっとではかいけつできない問題かも知れません。派遣された先生達の責任は重大ですが、1年弱の短期的な派遣で事態が好転すると良いのですが・・・。ある程度継続的な支援も必要かも知れません。



Posted by heruga at 07:00

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