杜の都で書く日記

トヨタ自動車は２６日、ラインの一時的な休止も含めて、生産能力を年間７０万台程度縮小する方向で検討していることを明らかにした。トヨタは世界で年間約１千万台の生産能力を持つが、世界的な自動車不況で設備が過剰になっているため、規模の適正化に踏み切る。

　高岡工場（愛知県豊田市）に２本あるラインのうち１本、２２万台分を、２０１０年春から１１年後半まで休止する。これに伴い小型車「ラクティス」「イスト」の生産をグループの関東自動車工業の岩手工場（岩手県金ケ崎町）に、「ヴィッツ」などの生産を豊田自動織機の長草工場（愛知県大府市）にそれぞれ移す。

　高岡工場では休止中に設備の改善に取り組み、将来の生産再開に備える方針。余剰人員はほかの工場への応援などに動員し、人員削減はしない。

　英国ダービー州の工場でも、ラインの一時休止による１５万台程度の縮小を検討。米ゼネラル・モーターズ（ＧＭ）との合弁工場「ＮＵＭＭＩ（ヌーミー）」（カリフォルニア州）の閉鎖も近く正式発表する見通しで、約３０万台分の能力が減る。

　トヨタの０９年の世界生産台数は６６８万台の見通しで、生産能力が過剰になっている。ただ、工場を閉鎖すればリストラ費用がかかるほか、将来生産が持ち直した時に対応できなくなるため、ライン休止を中心にして、しのぐことにした。

◎岩手・関自工「地元には朗報」

　トヨタの生産能力縮小の一環で、高岡工場から小型車の生産が移される関自工岩手工場について同社は２６日、「台数は未定だが生産の伸びは期待でき、地元にとっては朗報ではないか」との受け止め方を示した。

　岩手県企業立地推進課の保和衛総括課長は「コンパクトカー生産の東北への拠点化も明確になり、地域経済にいい影響も期待できる。ただトヨタ全体として生産力を縮小させる話で、手放しでは喜べない」と話している

【河北新報社】

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早くこの不景気の波から抜けたいですね！頑張れ、日本そして世界も！！